DOMAINE ROYET ドメーヌ ロワイエ

地所:ブルゴーニュ地方 コート シャロネーズ地区 コンブロー村

コート シャロネーズの最北端、コート ド ボーヌとの境界であるコート デュ クーショワ(Côtes du Couchois) に位置する当ドメーヌ。現当主のジャン クロード氏の祖父が3haの畑を開墾したことから始まり、1966年に両親がワイン造りを始め、1980年までにピノノワールの畑を増やすなどして6haまで畑を広げ、この時代はすべてネゴシアン売りをしていました。1984年になってジャン クロード氏がドメーヌに加入、徐々に醸造設備を整えてシャルドネなどの白葡萄も栽培し始め、自社瓶詰で販売するようになりました。現在では12haの畑となり、その内訳はシャルドネが2ha、アリゴテが1.9ha、ピノ ノワールが7ha、ガメが1haになります。畑の土壌は粘土泥灰質で標高250~350mほどの丘の東~南東向きの斜面に位置します。

当主:ジャン クロード氏

収穫はすべて手摘みで行ない、ピノ ノワールは100%除梗した後に浸漬を行いながらステンレスタンクで約3週間アルコール醗酵を行い、圧搾後にステンレスタンクもしくは樫樽で熟成、澱引きとフィルターにかけてから瓶詰されます。シャルドネは4℃の低温で不純物を除去した後に18℃に設定したステンレスタンクで約3週間醗酵させ、澱引きした後に6ヵ月間ステンレスタンクで熟成。フィルター、コラージュ(清澄)をした後に瓶詰されます。

スティル(赤白)ワインよりもスパークリングワインの生産量が多く、ブルゴーニュでは10生産者しかいないスパークリングワイン造りの全行程をドメーヌで行っています。

「ジロパレット」というコンピュータ制御の動瓶(ルミアージュ)マシン

当主からのヴィンテージコメント
2016
雹の被害が大きく、特に標高の低い区画では80%以上の葡萄に影響があり、更にベト病などの病気もあった。その為生産量は例年の7割ほどしかないが、天候自体は乾燥して悪くなかったので凝縮感があるワインになっている。また、これまでは畑の選別のみだったが、2016年の収穫から選別台を導入して葡萄を厳しく選別できるようした。その為、今までよりも色調が濃く深みのある味わいになっている。

MARANGES 1ER CRU CLOS ROUSSOTS
マランジュ プルミエ クリュ クロ ルソー

品種:ピノ ノワール100%

畑は粘土石灰質土壌で樹齢約50年の古木が中心になり、熟成には新樽、1年樽、2年樽をそれぞれ1/3ずつ使用しています。ブラックチェリーや野イチゴのような黒い果実の野性味溢れるアロマ、フレッシュでスパイシーな酸味と果実味があり、しっかりとしたタンニンと余韻があるコストパフォーマンスの高い1級クラスのワインです。

BOURGOGNE PINOT NOIR
ブルゴーニュ ピノ ノワール

品種:ピノ ノワール100%

畑は粘土石灰質土壌で葡萄の樹齢は約15年の若木が中心となります。色調は赤黒く、濃厚なベリー系の果実やバニラの香りと軽いスパイス香。口当たりはピュアでまだタンニンが若くフランボワーズやカシスなどの赤い果実の風味、アフターはきれいな緊張感があり、酸味と果実味のバランスもきれいにまとまっています。

ブルゴーニュ ピノノワールの畑

BOURGOGNE CHARDONNAY
ブルゴーニュ シャルドネ

品種:シャルドネ100%

畑は粘土石灰質で葡萄の樹齢は約20年になります。色合い淡くグレープフルーツのような柑橘系果実や白い花のアロマ。口当たりは丸く白い桃やマンゴーのような軽やかな果実味と綺麗な酸味、ミネラル豊富でスレンダーにまとまっています。シャルドネのワインとしてはかなり繊細で飲みやすい味わいです。

ブルゴーニュ シャルドネの畑

CRÉMANT DE BOURGOGNE BRUT BLANC
クレマン ド ブルゴーニュ ブリュト ブラン

品種:ピノ ノワール40%、シャルドネ30%、アリゴテ30%。

シャンパーニュ地方と同じ「méthode traditionelle(メトード トラディショナル)」方式。葡萄はすべて手摘み、品種ごとに分けて18℃で20日間醸造。アサンブラージュ後に瓶詰めされて16ヵ月間の瓶内2次醗酵&澱上熟成。ルミアージュやデゴルジュマンなどの全工程をドメーヌで行なっています。クレマン造りの全行程をドメーヌで全て行っている生産者はブルゴーニュでは10生産者しか居ません。力強い泡立ち、爽やかな香りで繊細な口当たり。フレッシュでバランス良く飲みやすい仕上がりになっています。

VIN MOUSSEUX ROYAL ROYET ROSÉ
ヴァン ムスー ロワイヤル ロワイエ ロゼ

品種:ガメ70%、ピノノワール30%

シャンパーニュ地方と同じ「méthode traditionelle」方式。葡萄はすべて手摘み、除梗して72時間の低温果皮浸漬後、葡萄品種ごとに分けて18℃で20日間醸造。アサンブラージュ後に瓶詰めされて12ヵ月間の瓶内2次醗酵&澱上熟成。ルミアージュ(動瓶)やデゴルジュマン(澱引)などの全工程をドメーヌで行なっています。葡萄品種の比率や製造工程がクレマン ド ブルゴーニュの規定から外れるため、ヴァン ムスーに格付けされます。柔らかなムース、チェリー系の甘旨味が美味しい軽やかな味わいです。